情報化施工 TS出来形
情報化施工とは?
建設工事の施工段階において様々な作業で必要となる施工管理情報を統合的に作成、取得、管理、利活用することで施工管理や監督検査の大幅な効率化と高い精度を目指して建設工事を行うことです。
【メリット】
■施工品質の向上 ■熟練度に依存しない施工の実現
■技術競争力の強化 ■建設現場のイメージアップ
■燃料消費量(CO2)の低減 ■作業効率の向上・工期短縮・省人化
■コスト縮減 ■技術者判断を支援
■安全の確保 ■監督・検査の合理化 など
TS出来形とは?
施工管理の情報活用として、現在一般的に利用されている巻尺・レベルに代わって、使用する計測器に「施工管理データを搭載したトータルステーション(TS)」を採用した施工管理方法です。 TSの利用により出来形計測は、3次元の座標値として計測することができるようになり、施工管理・監督検査に計測した施工管理データを用いることが可能となりました。
【メリット】
■出来形計測作業の省力化・効率化
■出来形帳票のミスの抑制と効率化
■設計データを現場に持ち込むことによる内業の効率化
■施工中の出来形計測・良否判定などによる出来形品質の均一化
■監督・検査の効率化
TS出来形に必要なものは?
・TS出来形管理用トータルステーション
・TS出来形対応の基本設計情報データ作成ソフト
・TS出来形対応の出来形帳票作成ソフト
あると便利な現場施工端末!
従来の出来形とTS出来形の違いは?
現場においては、データコレクタの画面上で計測対象物の出来形形状と設計形状との違いを把握することが容易となり、さらに出来形帳票や出来形図がパソコンにより自動作成できます。
また、このTS出来形は、出来形管理のみでなく起工測量や丁張り設置にも利用することが可能で、施工管理業務全般の効率化と丁張り計算等の省力化・ミス防止等が期待できます。そして、発注者は、完成検査の省力化と出来形管理で計測した3次元座標値を維持管理で活用することができるため、多くの地方整備局で積極的に試験施工を実施しています。
TS出来形作業の流れ